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孤高の帝王は純粋無垢な少女を愛し、どこまでも優しく穢す

第28章 初夜

=Reika=

結婚披露宴は盛大に行われた。

お祝いに訪れた人々は、おじさまの会社やその仕事に関係する人たちばかりで、中には顔の知れた国会議員などの顔も見られた。

私たちは大勢の大人たちに囲まれて、たいそう居心地が悪かったけど、遥人さんと私は気が合うところも多く、美味しい料理をいただいてこれが美味しい、あれが美味しいとおしゃべりしたり、余興で披露されたバンドの演奏で踊ったりした。

お互い、素直で無邪気なところがよく似ていたので、まるで女友達と一緒にいるような、気の置けない楽しいひと時が過ごせる相手だった。

披露宴が終わった後は、会場のホテルのスイートルームに宿泊することになっていた。

両開きのドアを抜けるとエントランスに美しい花々が飾られ、その向こうにはシャンデリアが輝いている。

エントランスを抜けるとリビングルーム。大きなソファには10人ほど座れる大きさがあり、左右に二つの寝室がある。

それぞれの寝室にバスルームが付いていて、ひとりひとりゆっくり休める間取りになっている。

おじさまはどういうつもりでこの部屋を用意してくださったのだろう。別々に寝るように、ということだろうか。などとふと考えてしまう自分がおかしかった。

これから私は遥人さんの奥さんになると言うのに。



リビングにはバルコニーに続く大きな窓があった。

シャワーを浴び、この日のために用意した裾の長いネグリジェを着た私は、その両開きの窓を押し開けて夜風を部屋に迎え入れた。

濃紺の夜空を背に、東京タワーが暖かな色で灯り、その足元には宝石みたいにちりばめられた夜景が見える。

「綺麗」

つぶやいて手すりにもたれた。

ふと、うしろから胸元を両腕で包まれた。

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