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孤高の帝王は純粋無垢な少女を愛し、どこまでも優しく穢す

第28章 初夜

まだ細くて華奢で、滑らかな肌の遥人さんと触れ合うと、美晴とじゃれ合っているときと似たような気分になった。

私は振り向くと、遥人さんから接吻を受けた。誓いのキスから数えて二度目の口づけだった。

遥人さんの唇は薄くて、冷たい唾液を纏って濡れている。

か弱い生き物のようなその唇を押し付けられると、自分の唇がふくよかなことに気づく。

私の唇はふわりと彼を受け止め、包み込むようだった。

可愛らしい薄くて小さな遥人さんの唇を柔らかく吸った後、舌を迎え入れる。

遥人さんは無心に私にしゃぶりつき、私の胸を押し抱くように揉みながら、背中に手を這わせた。


体が、反応しない。


むしろ披露宴で張り詰めた神経が緩み、どっと疲れを感じて体が重い。

遥人さんの勢いが途切れた一瞬に、体を離して顔を見上げた。

「私、疲れちゃったみたい。ベッドで一緒に横にならない?」

そう言うと遥人さんは私をベッドに運んだ。

横たわった私にキスを落とす。

「もう寝ちゃいそうだね。今日はゆっくり休むといいよ」

「ありがとう遥人さん。いっしょに寝ましょうよ」

「いや…僕は君の横でただ眠るなんてできないよ。隣りの部屋で寝る。お互いにゆっくり休もう」

そう言って私が寝付くまで生え際を撫で続けてくれた。

───ごめんね遥人さん

胸の奥でつぶやいて、眠りについたふりをした。


おじさまからずいぶん遠いところに来てしまった気がして、遥人さんが閉めた扉に背を向けたまま、私は静かに涙を流した。

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