テキストサイズ

孤高の帝王は純粋無垢な少女を愛し、どこまでも優しく穢す

第36章 絞り芙蓉

=Masaki=

目の前で遥人と睦まじい様子を何度も見せつけられ、これでいいのだと自分を納得させながらも、胸の奥に押し寄せていた荒波のような嫉妬心が、黎佳の肌に触れると、穏やかに凪いでいった。

黎佳の腰のあたりを抱えてゆっくり体を翻し、二人の体液で濡れた唇を親指で拭いながら黎佳を組み敷いた。

「待っていたよ。ずっと」

「私もよ」

首に腕を巻き付けてしがみつく黎佳がたまらなく愛おしい。

両足を大きく広げると、白い両腿のあわいで濡れて光る紅色の花びらが、糸を引きながら突き出して私のものをねだるように開いた。

濡れた唇を重ね合わせながら、黎佳の中へと分け入る。

熱い肉棒が黎佳の内側をいっぱいに満たす。

少し私が動いただけで、黎佳の腰がひくっと跳ねる。

黎佳のしどけない表情を見つめ、角度や深さを変えて黎佳の膣壁をヌルヌルとさすった。

黎佳は涙の膜で霞む視界で私の顔を見つめ、頬を撫でた。

まるで泣いているかのように、私の性器を咥えこんだぬかるみがびしゃびしゃ愛液をあふれさせる。

私の律動に合わせて揺蕩う乳房は、快感を受け止めてうなずくように揺れている。

黎佳は私の耳に唇を寄せてどんなに気持ちいいかを吐息交じりに訴える。

「おじさま、いいの。おじさまがいいの」

黎佳の胸の内を確かめたことで、私の性器は一層力を増した。

黎佳の内側のあらゆる襞をめくりあげるように愛撫する。

私の力強さはまるで衰えを知らない。

黎佳の前でだけ若返るように不思議と元気になるのだ。



「おじさま…今日はもっと欲しいの」

黎佳は妖艶な笑みを向けて私の頬を撫でると、一度引き抜いて私をベッドのヘッドレストにもたれて座るように促した。

黎佳は私に背中を向けて腰の上に跨る。

「見える?おじさま」

黎佳は私の腰の上で両足を開いて言った。

ベッドの足元の向こうには、露天風呂と部屋を仕切る大きな窓ガラスがあった。

闇夜で黒く染まった景色を背にした窓ガラスは、姿見同然に二人の裸体を映し出している。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ