孤高の帝王は純粋無垢な少女を愛し、どこまでも優しく穢す
第3章 救いの手
「黎佳ちゃん、水分を取ろう…起き上がれる?」
おじさまに訊かれ
「だめ…力が出ない」
私が答えると、おじさまは缶のドリンクをあおった。
唇の端を指で拭い、私の顔を抱き寄せて唇を重ねた。
柔らかく触れたおじさまの唇から、甘い液体が私の口中に流れ込んだ。
口移しにドリンクを飲ませてくれたのだとわかって、心臓が跳ねた。
おじさまは顔を離して私を見つめている。私もおじさまの目から視線を外すことができなかった。
こくり、喉を鳴らすとおじさまは、
「飲めたね。よかった」
と微笑んだ。
ほんのりしょっぱくて甘い液体が、乾いたのどにしみわたる。
同時に、胸のあたりと臍の下あたりにじんわりと別な熱い何かが満ちていく心地がした。
くるしいような、うれしいような、泣きたいような、感じたことのないその感覚をもう一度感じたくて私は言った。
「もう一回、して」
おじさまは戸惑った顔をしたけど、
「ああ、もちろん」
そう言って、そのあと何度も唇を重ね合わせ、熱く火照る私の口の中に甘い汁を少しずつ流し込んでくれた。
おじさまに訊かれ
「だめ…力が出ない」
私が答えると、おじさまは缶のドリンクをあおった。
唇の端を指で拭い、私の顔を抱き寄せて唇を重ねた。
柔らかく触れたおじさまの唇から、甘い液体が私の口中に流れ込んだ。
口移しにドリンクを飲ませてくれたのだとわかって、心臓が跳ねた。
おじさまは顔を離して私を見つめている。私もおじさまの目から視線を外すことができなかった。
こくり、喉を鳴らすとおじさまは、
「飲めたね。よかった」
と微笑んだ。
ほんのりしょっぱくて甘い液体が、乾いたのどにしみわたる。
同時に、胸のあたりと臍の下あたりにじんわりと別な熱い何かが満ちていく心地がした。
くるしいような、うれしいような、泣きたいような、感じたことのないその感覚をもう一度感じたくて私は言った。
「もう一回、して」
おじさまは戸惑った顔をしたけど、
「ああ、もちろん」
そう言って、そのあと何度も唇を重ね合わせ、熱く火照る私の口の中に甘い汁を少しずつ流し込んでくれた。