無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「黎佳…んっ…」

耳に、頬に、唇にねっとりした接吻を受けながら、花壺をまさぐられ、親指で花蕾を甘やかにほぐされる。

なんて心地だろう…遥人さんとの行為では味わえなかった、それはまるで全身がとろけるような愛撫だった。

「あぁぁぁっ…んぁぁぁっ」

腰を反り返らせながら私は啼いた。


汗の雫を額から落とす浅木さんの顔は綺麗だった。

その綺麗さは、私をなぜか悲しい気分にさせた。

どうか終わらないで、と思いながら、果てまで行かせて、と願う。

その気持ちを知ってか、浅木さんは絶頂に及ぼうとすると動きを緩めた。

頂が目の前に見えるのに、その直前のあたりで浮遊させられる。快楽の途上で、この先にある爆発的な絶頂を思いながら、私は果てしない恍惚感を味わった。

───このまま、このままでいさせて

私は唇の端に唾液の筋を作りながら、浅木さんを見つめた。



徐々に律動が早まり、蜜壺の中の浅木さんの分身が一層硬くなった。

汗の粒が飛んで、きれい、と思った瞬間、

「あっ、いく…！」

激しく突かれながら、靄が一気に晴れて目の前がハレーションを起こすような快楽とともに、膣が捻じれあがった。

「ああっ！…んっ！」

浅木さんは私のがくがくふるえる両足のあわいに腰を激しく打ち付けた。

「あああっ…おれも…っ」

抜かれようとする陰茎を、私の内側がぎゅっと引き留めた。

「うっ…くっ…」

浅木さんがぐっと腰をひいた。

じゅぽっと音をたててやっとのことで引き抜かれて私のお腹の上に差し出された陰茎から、白濁した重たい液が零れた。



私たちは、そのまま汗にまみれた体をこすりつけ合って、おそらく最後になるであろう接吻を、長い時間をかけて味わった。