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孤高の帝王は純粋無垢な少女を愛し、どこまでも優しく穢す

第46章 別れ

舞い踊る落ち葉を浴びて、おじさまが立っている。

「おじさま…」

私に気づくと、微笑んで頷いた。ネイビーのスーツにブルーのネクタイをしたおじさまは、背筋を伸ばし大きな歩幅でゆっくり近づいて、私の前で立ち止まり、手を握る。

紅葉の深紅を思わせるほどの燃えるように温かい手のひらだ。

「今日は僕が小さなプリンセスのエスコート役だ」

おじさまが目尻に深い皺を刻んで微笑んだのを見て、胸の中が温かいもので満たされていく。

温かいものは私の体の外まであふれるように充満し、涙になってこぼれ出る。

「おじさま」

「さあ、行こう」

手を引かれ、つと、体が前に傾いた瞬間、目の前が急に闇になった。

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