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孤高の帝王は純粋無垢な少女を愛し、どこまでも優しく穢す

第15章 情交

=Reika=

小学校卒業とほぼ同時期に、私の後見人はおじさまになった。

保護者となったおじさまは、私の部屋を中学校の近くにあるおじさまのマンションに用意してくれ、同時におじさまもその部屋を自分の別邸とした。

マンションの最上階にあるその部屋はワンフロアを占拠する5LDKで、バスルームが二つあった。

おじさまは私のために部屋をふた間と、専用のバスルームを用意してくれた。

ひとつは勉強部屋兼居室で、ウオークインクローゼットとバスルームを挟んでつながるもうひとつの部屋が寝室になっていた。

勉強部屋は白を基調として、淡いピンクのアネモネの柄のカーテン、アイスブルーの絨毯が敷かれていた。寝室のセミダブルのベッドには天蓋がかかり、大きな鏡のドレッサーも用意されていた。


ウオークインクローゼットには初めて見る洋服たちが私を待ち構えていた。

ウエストのシェイプされたパステルカラーのフレアワンピース、繊細なレースのフレンチスリーブのワンピース、ハートネックのミニワンピ。

まるでお嬢様のようなその洋服たちに、私は悲鳴を上げた。


「おじさま、これぜんぶ、私のために」

「もちろんだよ。プリンセス」

おじさまは私に膝まづき、手の甲に唇を押し当てる。

「おじさま、私、なんて言ったらいいか」

「ありがとうを言いたのは僕の方だ。きみはぼくに悦びを与えてくれる」

「わたしもよ、おじさま」

私はおじさまの胸に頬を押し付けた。ムスクの香りが鼻の奥をくすぐる。

愛おしいおじさまの体温に包まれてこれ以上の幸せはないと思った。

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