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孤高の帝王は純粋無垢な少女を愛し、どこまでも優しく穢す

第15章 情交

=Masaki=

入学式を控えた春休み、黎佳に楽しい思い出を残してやれないかと思い、二日間の休暇を取り、日ごろそれとなく黎佳が話しているテーマパークへ連れていくことに決めた。

家族連ればかりが目に付く行楽地に黎佳を連れ立って行けば、寂しい思いをさせてしまうだけのような気がしてそれまで避けていた。

けれども今なら黎佳にそんな思いはさせない。今の私には、彼女の心も体も満たすことができるという自負がある。

朝焼けが過ぎ、太陽がきらめき始めたばかりの早朝の空の下、大きなゲートをくぐったとたんに、黎佳は飛び跳ねるように着ぐるみのキャラクターに向かって走って行った。

手には持参したガイドブックが握られていて、どれだけ楽しみに準備したのかがうかがえてなんともいじらしい。

パークにはメリーゴーランドのようなスタンダードなアトラクションの他にファンタジックなものやスリリングなライドもある。

還暦目前の私の心臓が持つだろうかとひやひやしつつも、私は黎佳に手を引かれていつになく浮かれた心地を味わった。

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