テキストサイズ

孤高の帝王は純粋無垢な少女を愛し、どこまでも優しく穢す

第15章 情交

=Masaki=

「僕からの合格のご褒美は何がいい」

ジャグジーで体をほぐし、バスローブに着替えた私はこの字型の大きなソファに身を沈め、ウイスキーをグラスに注ぎながら言った。

「もう十分、もらいすぎるほどもらったわ」

同じバスローブに身を包んだ黎佳は、リンゴジュースの瓶を冷蔵庫から取り出して隣に腰かける。厚みのある白いタオル地から伸びるほっそりとした足を組んで、体重を私にもたせ掛けた。

「それに、おじさまがそばに居てくれればそれで充分なの」



リビングの窓からは美しいパークの夜景が見下ろせた。

「おじさま、見て、とてもきれい」

光をちりばめて煌めく街の夜景に吸い寄せられるように、黎佳はガラス窓の前に立った。

「黎佳のほうがきれいだよ…」

「えっ」

「って、こういう場面では必ず言う決まりだろ」

「それも言おうと思っていたセリフなのね?心からじゃないのね。ひどいわ」

黎佳はぷいっと景色の方に向き直って、窓ガラスに両手を当てて眼下に広がる景色を眺めた。

私は彼女の後ろに立ち、腕で折れそうな体を包みこんで、頭の上に顎を乗せた。



黎佳はバスローブを肩から落とした。

肩のラインは以前より丸みを帯びてきたが、まだ華奢で、子供と言っていいのか、大人と言っていいのか不明瞭なそのシルエットは神秘的ですらある。


首の下、デコルテのあたりにも肉がうっすらとつき、乳房のふくらみの頂点に向かってなだらかな美しい稜線を描いている。

ツンと上向き加減の桃色の小さな乳首にはみずみずしいサクランボのようなツヤがある。

アンダーバストのくっきりしたくびれ、臍まで続くまだ平らなお腹。

かすかに浮かぶ腰骨、その間には丸みを帯びた下腹。

そしてやや濃さを増してきた下の暗がり…

無垢と成熟の入り混じったアンバランスが、どうしようもなく私を誘惑する。

触れてはいけないものにどうしても手が引きよせられてしまう、後ろめたさと背中合わせの甘い快楽の渦に、私は堕ちてゆく。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ