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孤高の帝王は純粋無垢な少女を愛し、どこまでも優しく穢す

第16章 蜜

=Reika=

初めておじさまと一つになれたあの日のことは、今も昨日のことのように思い出すことができる。

おじさまが私の中に入って来たときの、優しく傷口を押し開かれるようなひりひりした感触。

おじさまの熱いものがこすりつけられてそこから体が熔け出すような、初めての場所から歓喜の涙があふれ出ているような、私自身も知らなかった体の部位で接吻を交わしているような…これまでに味わったことのない快楽に、私は体中で歓喜の声をあげた。



おじさまの娘に、そして愛人になれた、夢のような日々が、ここから始まったのだった。



私は新しい住まいから私立の女子中学校に歩いて通った。

そこは生徒だけでなく先生たちもみな女性だったので、ちょっかいを出されるようなこともなく居心地がよかった。

隣の席になった園江美晴とは、入学式に初めて会話をしてすぐに打ち解けた。

美晴はクラスで一番背が高く、ほっそりとした体つきで、セーラー服のプリーツスカートから伸びる足は誰よりも長く美しかった。

読書が大好きという文学少女の美晴は、物静かだけどぽつりと言うことが洒落ていて、おもしろくて、いくら話しても飽きなかった。

恋愛話を打ち明けあうなかで、美晴には私とおじさまの関係も話した。

なれそめや二人での暮しなどの話をすると、美晴はまるでおとぎ話を聞くかのように目を輝かせた。

美晴との付き合いはずっと続いている。私にとって美晴ほど信頼できる友人はいない。

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