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孤高の帝王は純粋無垢な少女を愛し、どこまでも優しく穢す

第18章 家庭教師・2

律動を緩め、上半身を倒し、私をぎゅっと抱きしめた。

両足を腰に巻き付けるように手で促され、私たちは一層密着した。

間近になった先生の双眸に捕らわれる。

「今はオレだけを見て」

潤む瞳に私の上気した顔が映している。

ぐっと腰を押し付けられると、先生の先端がさらに深く入り込み、私自身知らなかった先すぼまりの蜜壺の最奥に、切り込むように分け入った。

「いあっ…」

背中がビクンと反り返る。

「ああっ、そこ…」

「ここがいいの?」

先生は奥にとどめたまま、わずかに動かした。

じわじわと押し寄せる快感が、体の中心から下半身全体に広がっていく。

軽いしびれのようなその心地は繰り返し打ち寄せる波のように私を襲った。

「ああっ、一層狭くなってくる。ぎゅうぎゅうする…そんなに締め付けられたら…ううっ」

「ぎゅうって…なっちゃうの、なっちゃうの」

「黎佳…」

先生は額にキスし、律動を速めた。

「先生」

「黎佳っ…こんな時にオレを、先生って…」

「先生」

「オレの…可愛い教え子…あぁっ」

かくかくと腰を震わせながら、恍惚とした表情を私に向けた。

私の肩に頭を落としたはあはあと息を切らす先生の頭を抱えこんで、柔らかな髪に指を埋めた。

「先生…大好きよ」



私から体を離した先生は、まるで憑き物が取れたかのようにすっきりした顔をしていた。

いつにもまして、きりっとした顔つきが眩しくさえあった。

何かを心に決めると、人はあんな風に顔つきが変わるのかもしれない。


「黎佳、おいで」

先生は私をぎゅっと抱きしめてから言った。

「今日は数学だよ」




それから先生は家庭教師を辞めるとは言わなくなった。

私たちはベッドで愛し合い、そのあとは机に向かって一心に学習に取り組んだ。

勉強が終わると、もう一回セックスして、先生は帰って行く。そんな関係が続いた。

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