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孤高の帝王は純粋無垢な少女を愛し、どこまでも優しく穢す

第21章 嫉妬

=Masaki=

男の家庭教師などつけるべきではなかった。

優秀な女性家庭教師のスケジュールがいっぱいだったため、その次に優秀な家庭教師を、と依頼してやってきたのが御藤司だった。

彼は誠実な好青年で、痩せていて、一見そう言った欲望とは無縁の雰囲気を漂わせていたので、私はすっかり油断していたのだ。欲望と無縁な男などこの世にいるはずがないのに。



私は、ノートパソコンの画面に映し出された動画を見て怒り、嫉妬、後悔が激しく燃え盛り、体の芯をたぎらせていた。

寝室に設置された隠しカメラが、御藤に抱き上げられて入ってくる黎佳を捉える。

ベッドに横たわり御藤の手に促されて、黎佳は裸になる。

御藤はカメラに背を向けた角度で服を脱ぎ、避妊具を装着しているのであろう、立膝でしばらく止まった後、黎佳に覆いかぶさった。

細い足が開かれ、その間で御藤の尻が激しく揺れる。

音声がないのはせめてもの救いだった。


「もういい」

私はPCを閉じた。

最近勉学に身が入っていないと羽月から報告を受けた私は、御藤の授業を監視するように指示したのだった。

海外では子供部屋にシッターの様子を監視するカメラを仕込むのはよくある話で、仕事ぶりを確認しようと思ったまでのことだった。

それが、こんなことが繰り広げられていたとは。


頭をよぎらなかったわけではない。けれども
疑念が現実となり、その受け入れきれない現実の重みに、私は思わずPCから背を向けた。


「どうしましょうか、社長」

羽月美奈子は苦痛の表情を浮かべた。

「すぐに契約終了だ」

私は何とか声を振り絞った。

黎佳が、自分のもとから急激に離れていく気がした。

このまま互いを理解し合えないところまで流れてついてしまうのかもしれないという思いと、異常に膨れ上がる怒りの感情に、恐怖を覚えた。

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