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孤高の帝王は純粋無垢な少女を愛し、どこまでも優しく穢す

第21章 嫉妬

後日御藤を呼び出した。

御藤は青ざめた顔で体を硬直させ、立った姿勢から土下座の姿勢になった。私は彼の思うようにさせた。

「いつから黎佳と」

「三か月前からです」

「きっかけは」

「僕です」

「黎佳は拒まなかったか」

「僕が一方的に誘いました」

「嫌がる黎佳を無理やりか」

「それは、ありません。無理に傷つけるようなことはしていません…同意は…得ていました」

「同意、か」

私は手元のティーカップをテーブルから払いのけた。陶器が床を跳ねる乾いた鋭い音に、御藤の肩がびくりと竦む。

「申し訳ありません」

「黎佳は同意したのか」

「はい…けどこれは僕の責任です」

黎佳の同意があった、そのことに私はショックを隠し切れなかった。

私だけの黎佳のはずだった。なのにいつから、黎佳は御藤に対し、そのような感情を抱いたのか。

「君が、特別な感情を黎佳に?」

「はい。好きです。あるまじきことに、恋していました」

「異性として意識したきっかけは」

「その…性教育をするように言われて性の話をしたころから、異性として…意識してしまうようになりました」

「性教育、君が黎佳にか。私は羽月くんに指示したはずだが」

「羽月さんに指示を受けました。保健体育の分野になると」

「密室で性の話を、黎佳にしたのか」

「はい」

「…もういい、二度と私たちの前に現れるな」

御藤はさらに頭を床にこすりつけた。私は耐えられなくなって退出するように言うと、社長室のとなりの休憩室に入った。

女性として必要な知識は羽月に教育してもらう、そうした方針で性教育も指示したのに、羽月はなぜ、若い男に委ねたのか。私には理解できなかった。

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