My life
第23章 栄養剤治療
湊は椅子に腰掛けるとすぐに話し始めた
「俺あとで樹に電話かけようと思ってたからちょうど良かった〜!」
「どうした?俺になんか用があった?」
樹は手をおしぼりで拭きながら応えた
「美桜のことなんだけどさ……美桜が5日前に入院して排尿障害が出て、手術した肛門に力が入りすぎて全然今抜けなくなってる状態で……」
湊はさっきまでは明るい声だったが話し始めるとだんだん声が暗くなっていた
「みおのことか〜2ヶ月ぐらい会ってないから久しぶりだな笑
今回は結構体調崩してるな苦笑」
樹は美桜のことを思い出して微笑んだ
「そうなんだよな〜、本当にここまで体調崩したことあったか分からないぐらい今回は酷くてさ苦笑
それに加えて治療で4日間ぐらい腸をストップさせてたから、今日診察した時肛門周りの筋肉が固まってて」
「早めにトレーニング始めた方がいいな…
とりあえず今日の午後のみおの予定教えてくれる?」
「今日は13時からカテーテルでみおのお腹に直接栄養剤を入れる治療を始めるだけかな〜」
樹は少し考えて応えた
「13時からか……、しばらく時間開けた方がいいから17時ぐらいに美桜のところに行こうかな。
美桜が今どれくらいで排尿できるかの確認と少し肛門周りの筋肉ほぐそうかな」
「ありがとな〜。あと、今日美桜目覚めたばっかりだからあんまりいじめるなよ〜笑」
湊は笑ってニヤッとして樹に言った
「治療の間眠らせてたのか?
俺は美桜をいじめたりなんかしないよ笑笑」
樹も微笑しながら応えた
「今回の薬いつもより強いから副作用も酷くて3日間眠らせて今日の朝起きた感じかな〜」
「今回の入院は長引きそうな予感がするな笑」
「俺もそう思う苦笑」
お互い苦笑いした後それぞれの昼食を他愛のない会話をしながら食べて、湊は急いで病棟へと戻った
湊はナースステーションに行き栄養剤の入ったパックとカテーテル、点滴スタンドを持ってみおの部屋に行った