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My life

第53章 速水先生の診察そして検査


「早速嫌だとは思いますが、診察を始めます」




速水先生がそう言ったけど私は先程貰ったタオルで顔を覆って先生がいる方とは反対側を向いて黙って動かなかった



そんな私に構わず速水先生は胸やお腹の音を慎重に聴診器で聞き始めた



「お腹の音は大丈夫です。次は触診です。軽くお腹を押していくので痛みがあったら教えてください」



そう言うと速水先生は私のお腹全体を軽く押していきながら痛みがないかなどを私に確認しながら進めていた


「ここはどうですか?痛みはないですか?」


これが終わったらいよいよお腹の中を診られる。そう思うと憂鬱すぎて先生の話かける声なんて聞こえない…


結果的に多分先生の痛みはあるかの確認半分以上無視しちゃったな



「痛みはありませんでしたか?触った感じ異常はありません。次に中を診ていきます。もしあれなら看護師さんを呼びますがどうしますか?」


私はタオルで顔を覆ったまま首を横に振った。


本当は嫌だ、初めて会う人に診られるなんて


私が朝拒否しなければ多分湊先生がそばにいてくれたんだろうなって思う。これは自業自得、だからこそ一人で頑張らないと


私は先程までタオルで顔を隠していたが、タオルを手でぎゅっと握りしめて決意を固めた



部屋には速水先生がゴム手袋をはめる音が聞こえた



「では少し中を診ます。深呼吸ですよ」


先生は私の呼吸のタイミングに合わせて指を挿入した


「……スゥ……ふぅッイタ……ふ…んッ…フゥんッ…ハァ…イッタイ…」


痛すぎて必死に痛みから逃れるために呼吸をした



「呼吸上手です。すみませんが、少し器具を入れます」


カチャカチャ


速水は指を抜いて肛門鏡を挿入した


「…フゥあ”ッ…んッ…フゥ…イッタイ…フゥ…ハァ…」


「奥の方も炎症はちゃんと治まっています。このまま検査の機械も入れますね」


速水は肛門鏡を抜いてチップのようなセンサーの機械を美桜の肛門に入れた



もう…やだ…



そう思う美桜と現実は異なり今からが本当の意味で美桜にとっての戦いの始まりだった






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