My life
第37章 おはよう
美優は美桜が目覚めたことへの安心感からか涙が出ていたが、一生懸命に堪えようとしていた
ナースコールを押すとすぐに湊が来た
「みおちゃ〜ん?おはよう〜、もうお腹痛くないかな〜?」
美桜は静かに頷いた
「良かった〜、頑張ったね〜!
お薬が消えたらまたお腹痛くなるからすぐに先生か、お父さんやお母さんに教えてね〜」
そして美桜は頷くとすぐにまた眠りについた
「今日は俺病院に残るよ、美優はどうする?」
「双子のお世話もあるから美桜のことは悠斗に任せるね、私美桜の着替えとか持ってくるから1回家に帰ってまた来るね」
「分かった、ありがとな」
そして美優は家に帰り、美桜の着替えと俺の分の着替えも持ってくるとすぐに家に帰った
そして悠斗は眠っているみおに声をかけた
「ごめんな〜みお、痛くて辛い時にそばにいてあげられなくて……。手術怖かったよな……。入学式間に合えるように頑張ろうな…」
美桜は昨日家に届いた制服を今日は朝から着たがっていたらしい
この前幼稚園を卒園して、幼稚園は入院しててほとんど行けてなかったから、小学校はちゃんと毎日行くんだって張り切ってたのにな……
今日が3月20日で、入学式は4月の10日だからギリ間に合うか間に合わないかだよな
間に合っても一時退院って形だと思う
腸の1部が壊死しかけてたのだから腸内の栄養状態は良くない。入院は短くても1ヶ月はしないといけない
4月はちゃんと毎日学校に通うのは無理そうだな……
せっかく受験して合格した学校だから美桜は泣いて嫌がるだろうな