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あさいらむーんのひとりごと

第58章 2025年9月

「おじいちゃんたち」


職場でたいてい相手するのはおじいちゃんたちが多い


この3日間ぐらい、やたら草刈機のことで相談を受ける

入れ替わり立ち替わり


なんならいまお話ししてるおじいちゃんの後ろのほうで、次のおじいちゃんが待ってたりする


マンションの管理人、
公園施設の管理人、
シルバー人材センターの人たち、


みんな仕事で草刈機を使うんだけど、使ってはいるものの管理方法を知らない

使っちゃいけない刃を使ったり、
使っちゃいけない燃料を使う

消耗品の交換も自分では出来ない
てゆーか消耗品パーツがあることすら知らない


買ったままひたすら酷使して、
動かなくなるまで使うのだ


街路樹とか河川敷など自治体と契約して作業している職人さんたちはわかっているので定期的に交換するし、刃の交換やプラグの交換なんて自分でする

だってクルクル回して外すだけなんだから


でもおじいちゃんたちはそんなことは知らない

だから点火プラグはカーボンのカスだらけで火は付かないし、エアクリーナーのスポンジはゴミだらけ

燃料チューブが外れてたり、
プライマリーポンプが割れて燃料が漏れてたり、

まぁ、それぐらいならメーカーに出さなくてもすぐに交換できる


もうひとつ問題はボク以外のスタッフが何もわからないので、問い合わせがあったらいったん預かってなんでもかんでもメーカーに出そうとするところだ


替え刃くらいその場で替えてあげたらいいのに、
点火プラグぐらいその場で付け替えてあげたらいいのに、

草刈機って丈が長いからメーカーに出すだけでも片道送料3000円くらいする
エリアが離れてたら5000円もする
往復と部品代と工賃で数万円かかる

プラグ替えるだけなら500円なのに


使用者の知識不足もさることながら、

請け負う側のスタッフもまったくわかってなかったりするのも問題なんだよな

てゆーか、せっかくボクが居てるんだから声をかけてくれたらいいのに

10分くらいで交換おわるのにな

メーカーに送るとなったらでっかい段ボール用意して梱包して大変だぞーー


まぁ声をかけにくいのかもしれない

ごちゃごちゃ言うからな、ボクは

(笑)

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