カッコ悪い俺ら
第5章 エアコンと合鍵
「…どこまで知っているの?…何を知っているの?!」
お姉さんは、驚きつつも怯えた感じで俺に声をかける
「――――全部…と、までは言いませんが…多分…結構知ってます」
お姉さんは、ため息をつきながら……
加湿器をギュッと、握りしめた
「――――そう、颯太は…大丈夫?」
「お姉さんが幸せなら祝福したいって……言ってましたよ
俺も、祝福します……でも――――…」
「颯太には、連絡先や何処にいるのか教えてもいいじゃない?って――――…?私だって思ってる…」
「―――なら!」
俺は、うつむき顔を見せないお姉さんに強めに言い返す!