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カッコ悪い俺ら

第6章 体温



「―――――…髪…もっと伸ばそうか?」





「ん?なんで――――?」




俺は、颯太の頭を撫でながら聞き返す



長くても、短くても……颯太の髪を触れるなら…別に長さは関係ないのに…





「……長い髪が好き……とかじゃないの?」




「ん~…違う

髪質とかもあるかも知れないけど……手のひらや指で感じる……颯太の体温が




何か……安心するんだよ」






髪に指を通して…サラサラと外に向かって流す動作が…心地いい




「変な利弘……」


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