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どこまでも玩具

第3章 枯らされた友情

「そうだね……お前はこれが入るようになってもらおうか」
 そう言って類沢が取り出したのは、コピー機のインクボトル。
 使用済みなのでインクは無いが、拳大の直径に寒気がする。
「……んん」
「あぁ、勿論こっちの穴に決まってるだろ?」
 ズボンを脱がされ、下着に手をかけられる。
 自由な脚で蹴りを入れようと思ったが、半端におろされたズボンが邪魔をして上手く動かない。
 困惑するオレに冷笑が降りかかる。
 「くく…だから言っただろう? ここには拘束具が無いからさ、なるべく代用品でやるんだよ」
 知ってたか。
 ズボンって意外に体の動きを封じるんだぜ。
 オレは自棄になって力任せに脚を振るが、膝を押さえられると無力と化す。
「今からそんなに体力消耗したら三十分ももたないよ?」
 そして、彼は下着越しにオレのモノを掴んだ。
「んんん!?」
 突然の刺激に全身が跳ね上がる。
 類沢はゆるゆると手を動かしてそれを扱いた。
 ランダムに刺激を与える指先に翻弄される。
「ん………ふぅッ」
 形を変えつつある自分のものを見て情けなくなった。
「うわ……起つの早いな」
 相手は瑞希を、親友を犯した男だというのに。
 その男の愛撫に気持ち良くなっている自分がいる。
 グチャグチャ。
 下着に滲みた液が音を立てる。
「…んふ……ふあッッ」
「口塞いだ意味無いね。もう少し静かに出来ないの?」
 無茶を言う。
 オレは射精感を感じて、必死に首を振る。
 止めろ。
 止めてくれ。
 だが、類沢の手は止まらない。
 グチュ。
 グチュ。
「イけば?」
 とても教師の言葉に思えない。
 オレは涙目で何度も訴えた。
 嫌だ。
 絶対嫌だ。
「はぁ、焦れったい」
 類沢はそう毒づくと、一気に下着を下ろした。
 糸を引くそれの中から現れたのは、だらしなく液を流して上を向く肉棒。
 そして、彼は直接刺激を与え始めた。
 冷たい指に触れられるだけで腰が浮く。
「んぐ……ッ……ふぅう」
 グヂャ。
 グチュ。
 その音だけでイキそうになる。
「ふうん。瑞希より堪え性があるかもねー」
 類沢は感心したように頷くと、スピードを上げた。
 さらに爪で先端を引っ掻くので、もう限界だった。
「んんんん――!!」
 果てた。
 果てちまった。
 こんな奴に。
 オレは暫く息を整えて、類沢を見る。

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