気持ちのいい恋
第9章 失う怖さ
「腹へった?それ食べて」
――――・・・床に置かれたコンビニのおにぎり・・・
俺は、犬のようにそれを口にする
気持ちが悪い――――・・・吐きたい
だが、吐くことも許されない・・・
俺は、ひと口おにぎりを食べて横になった
体がだるい――――・・・
あの日涼太が目の前に現れてから――――・・・何度犯されただろう
愛していると――――・・・囁きながら
その手にはナイフが握られていた
服を切られ――――・・・媚薬を盛られ
口と目を塞がれ――――・・・何時間も俺を床の上で抱いた
目の前にベッドがあるのに――――・・・