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気持ちのいい恋

第10章 気持ちのいい恋




それからしばらく、俺はリクの店で働きながら心のケアをしていた



だが――――・・・涼太の影が時おり俺を襲う



床に落ちた食べ物や、コップの割れる音・・・



後ろに誰かが立つと吐き気がする――――・・・



鏡で見る自分の首の微かな傷痕も・・・俺を苦しめた



首の包帯が取れたときには・・・涼太から解放された気がしたのに――――・・・



俺はまだ、涼太の張り巡らされた蜘蛛の糸に引っ掛かったままだった


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