気持ちのいい恋
第12章 強さとは・・・弱さとは・・・
~リク目線~
救急隊員が春斗さんの部屋に駆け込んできた!
外で店長さんが誘導する声が聞こえる――――・・ー
春斗さんを抱き締めながら――――・・・
春斗さんの虫の様な囁きに、俺とカイは涙を流し続けた――――・・・
救急隊員は、部屋の状況とカイの手の血を見て唖然とするが、俺の腕のなかでグッタリしている春斗さんを見つける!
「――――優先する人は!?」
と、隊員に聞かれ俺は
「春斗さんの方です!この人を早く!助けてください!あと、警察は?!」
と、大声で叫んだ――――!
「警察も来ています!なにがあったんですか!?」
俺はカイを見る――――!が、カイは泣きながら呆然としている・・・
カイのこんな姿は初めて見る――――・・・壊れた?と、心配になるほど・・・
「――――この・・・クソ野郎が・・・春斗を監禁して・・・犯したあげく――――・・・首を締めて殺そうとしてやがった」
――――・・・低く・・・微かな声だった
だが、それを隊員に言ったのはカイだった!
「え?、監禁――――・・・首を?本当だ・・・彼の首に抵抗した痕がある――――・・・早く彼を病院へ搬送しよう・・・意識は有るのか?」
「――――さっきまでは・・・今は分かりません」
バタバタと春斗さんの部屋が騒がしくなっていく・・・