気持ちのいい恋
第3章 心地いい場所
「はい、“ロコ・ガール”」
「ん!サンキュー!ん、美味しい~!」
あの日以来――――・・・俺はリクの店に通うようになった
仕事帰りに、フラッと立ち寄る日もしばしば・・・
「春斗さん、今日もお洒落ですね――――・・・ショップの服ですか?」
俺はパイナップル風味の“ロコ・ガール”を口に含み笑う
着ている服を褒めてくれるリクに嬉しくなる
「そ、秋の新作を早速ゲット!俺、ここの服凄く好きなんだよ・・・だから、店員になったようなもんだな!社割りで服買えるとかラッキーだしな」
「とても、似合ってますよ。春斗さんの綺麗な顔立ちに合ってます」
流石客商売・・・お世辞は上手い!
カイなんか絶対褒めたりしないから新鮮――――
「今度、店に来いよ!コーディネートしてやるぞ!」
「お、良いですね――――・・・俺自分で選ぶとダサいってカイに服買うの禁止されてて――――・・・この服もカイが選んだやつですよ?
俺的には・・・ワイルド過ぎて腰が引けるんだよなぁ」