気持ちのいい恋
第5章 過去の足音
「///バカ・・・リクに悪いだろ――――・・・」
「・・・なんだよ――――・・・それ」
俺は、カイの胸をトントンと叩き――――・・・離れるように促す
カイは渋々離れたが――――・・・俺の首に吸い付きキスマークを付けた
「///明日・・・仕事なのに――――・・・目立つじゃんコレ」
「虫よけ――――・・・たまにはいいだろ?」
俺はお前のモノじゃねーよ・・・と、悪態をついてやろうかと思ったが
嬉しそうに笑うカイを見たら――――・・・言えなかった
久しぶりに見る笑顔だった
「なぁ――――・・・・辛い仕事ならそのクライアントと手を切ったらどうだ?」
余計なお世話だけど――――・・・あんな殺伐としたカイは見たくない・・・
「///ん、だな――――・・・次から断るかも――――・・・大口の客だけど春斗の言う通りかもな」
カイは大きな手を俺の頭に乗せて撫でた――――・・・