雨とピアノとノクターン
第10章 暗躍編:借り
「いい気味だぜ、ざまーみろ」
大我は心の底から大笑いをした。今までの鬱憤が嘘のように晴れたような気がした。そんな彼に佐屋は握手を求める。
「大我君、有難う。君のトレードマークの髪まで黒く染めてまでもここに来てもらって、本当に感謝している」
「いや……いーんだよ。ってか……オレもガキみたいに暴れまわるのにちょっと嫌気がさしてたし…。なんか……上手くいえねーけど、今回の件ですげぇサッパリしたんだ。お前、友達《ダチ》のためにこんな大それたことまでするんだな……って。オレも…金髪やめてちゃんと学校を卒業しなきゃなんねーかな、って思った」
がっしりと握手を交わし、“じゃあ、めんどーなことになる前に帰るわ”と言い残し、大我は去った。
「さて……後片付けが残っているな。生徒諸君、これでシェイクアウト訓練は終了する。ご苦労様でした!!」
こうして、佐屋の生徒会長失脚計画を逆手にとった行事は幕を閉じたのだった。
大我は心の底から大笑いをした。今までの鬱憤が嘘のように晴れたような気がした。そんな彼に佐屋は握手を求める。
「大我君、有難う。君のトレードマークの髪まで黒く染めてまでもここに来てもらって、本当に感謝している」
「いや……いーんだよ。ってか……オレもガキみたいに暴れまわるのにちょっと嫌気がさしてたし…。なんか……上手くいえねーけど、今回の件ですげぇサッパリしたんだ。お前、友達《ダチ》のためにこんな大それたことまでするんだな……って。オレも…金髪やめてちゃんと学校を卒業しなきゃなんねーかな、って思った」
がっしりと握手を交わし、“じゃあ、めんどーなことになる前に帰るわ”と言い残し、大我は去った。
「さて……後片付けが残っているな。生徒諸君、これでシェイクアウト訓練は終了する。ご苦労様でした!!」
こうして、佐屋の生徒会長失脚計画を逆手にとった行事は幕を閉じたのだった。