僕の体質❤️ヒーローの躾
第13章 カメラ小僧とモデルの躾
“待ってろ!すぐに戻って来るから!”
そう言ってヒロ君は僕を残して行ってしまった――――…
すぐって…どのくらい?
警備員さん…すぐに見つけられるといいなぁ…
大丈夫…ヒロ君が“すぐ”っていってくれた…
あ……
クレープ…全然食べられなかった…
ヒロ君と…分け合いっこしながら…食べたかったのに…
それと――――…それと…
占いの館…行って…相性見てもらいたかった…
それと――――…それと…
お化け屋敷…やってたクラス…見たかった…
でも――――でも…
僕の…せいで…
全部…台無しに――――――――しちゃった…
僕は階段に落ちたクレープのが徐々に溶けていく姿を見て…どんどん悲しくなってきて――――。
「――――ぅっ…ううう…ヒロ…く…ん」
泣いて…しまいました。