僕の体質❤️ヒーローの躾
第15章 ナンパ野郎と視線の躾
「君たち、なんとも初々しいねぇ~!付き合いたてなのかな?」
「あ~…えい…」
僕たちの間にグイグイ入ってきた人は、カメラを誘導しながら嘘臭い笑顔を見せてきます。
「それにしても大きいねぇ~君!何かスポーツしてるの?」
「はい!俺は空手をしています」
ヒロ君は僕を後ろにかばいながら、質問をしてくるテレビ関係者に歯切れよく答えています。
僕は、ちょっと怖くてヒロ君の影に隠れます。
「そ~空手!強そうだもんね~!空手をやってる彼氏さんカッコいいんじゃない?ね?彼女さん!」
ん!?んんん?“彼女さん”?
えええ――――僕…女性と間違われてる?特に帽子とかかぶってないけど?素の状態なんですけど……