僕の体質❤️ヒーローの躾
第10章 ガチモテの恋人
頑張ってるなぁ…
と、一人道場の端っこで課題をこなしながらヒロ君の練習を眺めております。
「ウォォォ――――!」
「シャコラー――――!」
と、けたたましく雄叫びを上げて殴りあう…?空手部の皆さん。
耳が…キーンてなってます、僕!
「恵ちゃん、昨日変な人に声かけられたって?大丈夫?」
おぉ~、とても大きな体の先輩に声をかけられました!
「はい、走って逃げたので」
「そっかぁ~、ちゃんと対処法を千村から教わってるんだな」
僕は「はい!」と、ヒロ君を見て答えます。
「そうだな、アイツは本当に強い男だ!次の大会も一年生だが優勝候補だ!千村がいれば恵ちゃんも安心だな!」
「///はい、ヒロ君は僕のヒーローですから」
「お、のろけか?く~!」
そう言って、べた褒めした先輩はヒロ君のそばに行き、ニヤニヤしながらお話をしています。