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二年生の奇跡

第2章  中2 春




  まじかっ!やった~
  超嬉しい!


  適度に笑って
  テンションをぐぐぐっと
  高くして返事をする。


  てかこの後新クラスで
  カラオケ行かね?
  場所は〇〇駅の~‥


  お楽しみ会計画を
  立てながらどこかへ
  行くギャルズだち。

  ‥ふぅ。


  一息ついて教室を
  見回す。

  大半が小学校から一緒
  ということもあり
  見たことある人が
  たくさんだった。

  (みんな楽しそうだな‥)


  すると偶然、
  目があってしまった
  斜め前の席の男の子。

  ま、まずい。
  何か話さないと‥


  あっと‥よろしくね

  とりあえず笑顔を
  作ってみる。

  ‥うん。

  素っ気なく一言
  返ってくる。

  (うわー‥暗いなこの人。
  ‥ん、確か小学校一緒?)

  見たことあった気が
  したから聞いてみると、

  ‥うん。


  ‥また(苦笑)
  やりづらいな‥


  ‥ーガラガラッ
  ほら座ってー、
  出欠確認するぞー

  いいタイミングで
  担任なのか分からない
  先生が入ってきて
  みんなが座り始める。

  私たちも自然と話を
  切ることが出来た。


  ‥先生が出欠確認を
  してるとき、
  その男の子はずっと
  机に伏せたままだった。

  眠いのかな?
  泣いてるとか‥(笑)


  はい、福留彩さん

  あ‥はいっ元気です

  元気かなんて
  聞かれてないのに(笑)

  そこからは先生が呼ぶ
  名前を聞いていた。

  堀内くん はい
  星野さん はい
  町田くん はい
  宮本くん ‥


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