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危険なゴールド 【SLAM DUNK 】

第2章 運命(さだめ)

父さんと母さんは俺を庇った。
というより 俺を背中で隠した。


父「ボス…いいんですか?湘北ファミリーが
そこまで来てますよ。」

敵ボス「ああ、お前たちの子を連れて逃げるからな。」


彩子と晴子ちゃんも
俺を背中で隠す。


彩子「無理ね、これ以上 うちのボスを
怒らせないほうがいいわよ?おっさん。」

敵ボス「やれ。」


敵ボスの合図で 盾になっていた父さんと母さんが撃たれた。


三井「父さん!母さん!」


血だらけになって 父さんたちは
倒れた。


三井「父さん!母さん!」


俺は倒れた両親の前で ぺたんと座った。
荒い息をしながら 両親は
自分たちの指から 結婚指輪を外し
俺に渡した。


父「こ…これを…私達と思うといい…」

三井「父さん…母さん…」

母「空から…見てるわ…私達の…宝物…」


そう言って 両親は息を絶えた。
俺の顔はきっと 涙が沢山出てると思う。


そして 沢山の靴音が響いた。


敵ボス「とりあえず Ωを捕まえろ!逃げるぞ!」


「そうは行くかよ」

の言葉の合図に 十人以上の靴音が
響いて 敵ボスとその部下たちは
捕獲された。


黒いスーツに赤いネクタイを身に付けて
両手をズボンのポケットに入れたまま
歩いてきた。


「む…遅かったか…」


その男はイケメンを越えて
美しい顔をしていた。

背も高い…。

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