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まさか、さっき食べ損ねたものが食べられるなんて思いもしなかった。

まさかひな、オードブル作った時にそこまで考えて今日はから揚げ持って帰ったとかー？

なーんてそんなわけはなく、むしろから揚げに食いついた俺にひなの方が不思議に思ったみたいだった。


本当は朝の時に、ひなに話そうとは思ったんだ。
でももし「今夜は友達と会って、ちょっと食べてくる」って言ったら、ひなは俺に気を遣うって思ってたからさ。だから事後報告にしたんだよ。


「お友だちと楽しかったみたいで良かったね。
でも、言ってくれたら私の事なんて気にしないで、もっと遅くまででもよかったんだよ？」

「ありがとう、ひな。
でもね、今日は俺、早く帰りたくなったんだ」

「え？
なんで？」

「みんなに結婚してる事を話したらさ、ますます夫婦って良いよなぁって思えてさ。
早くひなとイチャイチャしたくなっちゃった」


いつも俺の事を大事に考えてくれる、ひな。
今日は改めてひなと結婚した事を、めっちゃ幸せに感じたんだよ。



「ひな、ご飯食べたら一緒にお風呂入ろうね！
今日も俺がシャンプーしてあげるよっ」