
クローン人間は同じ夢を見るのか 〜オルタナティブ・キイ〜
第13章 カンドゥラ沖の戦い
オーロラから送られてきた施錠されたファイル
意味深なパスワード
厳重にロックされた扉
「オーロラ将軍は何でもお見通しってことか」
ジェフリーの予想通りロックは解除され扉は開いた
ジェフリーとマリナは薄暗い部屋に立ち入って息を呑んだ
暗闇のなかでぼんやり光る青い輝き
そこには10数台はあろうかカプセルが並べられていた
「冷たッッ」
カプセルのフードは霜が張り付いており中の様子は確認出来そうもない
だが
人が入っているであろうシルエットは認識できる
きっと想像通り〈キアラのコピーたち〉なのだろう
「オーロラ将軍もこのうちの1人だった、て事かね?」
メディカルルームの手前のカプセルはいつでも目覚めさせられるように待機していたのだろう
まるでベンチの控えの投手のように
「……でこっちの奥の眠れる美女たちは2軍って事かね?」
「あ、アンタたちの戦争ってやり過ぎじゃないッッ!? こんなの……ひどすぎるよ!
まだ子供なんじゃないのッッ?
これって……人がヤることじゃ、
オトナがヤることじゃないよッッ!」
ジェフリーも苦虫を噛みしめた顔を隠せない
マリナの言う通りだ
〈戦争は俺たちオトナがヤるもんだッッ〉
「お前の言う通りだな、これはいくらなんでも酷すぎる……、俺たちゼントリックス軍もこんなやり方は望んじゃあいねぇ!
そもそもコイツらは軍のトップしか知らされていねぇンだ、俺たち将校ですら誰も知らされていない
どちらにしても今からコールドスリープを解除してもすぐに戦えるってもんでも無いだろ」
2人は手前のメディカルルームに戻った
「ねぇ?パソコンの画面見てご覧よ?
何化勝手に動いてるよ???」
「?? パスワードだけじゃなかったのか?
自動的にデータを読み取ってる???」
「ヤバくない???」
2人は戸惑うばかりで何も手を出すことが出来なかった
やかて……
奥の部屋からぞろぞろと眠っていた少女たちが出て来る
少女たちはジェフリーとマリナをジロリと見据えるものの、声は掛けずメディカルルームから出ていってしまった
「ど、どうなってんだッッ!?」
ジェフリーはこれからどう対処すればいいのかわからない
オーロラは彼に何をさせたいのだろうか

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