
ミニチュア・ガーデン
第6章 喪失した道
フッと彼が性器を離した。
ガルクは快感を我慢しなくて良いのだと言う安堵と、なんとか性衝動を堪えているむず痒さに、自分の本心はなんなのだと苛立ちを感じる。
だが、まだ理性の方が強く、彼が体勢を変えようとしているのだと気づいて慌てて体を起こし、体の上から突き放す。
「これ以上はダメだ」
頭を振りながら、真上を見て昂ぶっている性器に説得力のなさを感じつつ、ガルクは出来るだけハッキリと拒絶を示す。
「俺は……」
ガルクは何かを言おうとした。だが、彼を見て言葉を失った。大きな金の目をトロンと細め、切なげな表情で見つめていたのだ。彼もしたいのだと錯覚させるには十分過ぎる表情だ。あくまで錯覚だと解っているガルクでも、その表情は酷く淫らで魅力的だと感じる程に。
言葉を失った、次の瞬間に彼はベッドの上に座っているガルクに近づいたと思うと、性器を掴み、ゆっくりと腰を下ろしてしまう。
「あ……」
ガルクの口から漏れたのは、驚きの声なのか、制止なのか、それとも感じたからなのかーーその全部だった。
ガルクは快感を我慢しなくて良いのだと言う安堵と、なんとか性衝動を堪えているむず痒さに、自分の本心はなんなのだと苛立ちを感じる。
だが、まだ理性の方が強く、彼が体勢を変えようとしているのだと気づいて慌てて体を起こし、体の上から突き放す。
「これ以上はダメだ」
頭を振りながら、真上を見て昂ぶっている性器に説得力のなさを感じつつ、ガルクは出来るだけハッキリと拒絶を示す。
「俺は……」
ガルクは何かを言おうとした。だが、彼を見て言葉を失った。大きな金の目をトロンと細め、切なげな表情で見つめていたのだ。彼もしたいのだと錯覚させるには十分過ぎる表情だ。あくまで錯覚だと解っているガルクでも、その表情は酷く淫らで魅力的だと感じる程に。
言葉を失った、次の瞬間に彼はベッドの上に座っているガルクに近づいたと思うと、性器を掴み、ゆっくりと腰を下ろしてしまう。
「あ……」
ガルクの口から漏れたのは、驚きの声なのか、制止なのか、それとも感じたからなのかーーその全部だった。
