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ミニチュア・ガーデン

第1章 無

 彼の体液とローションが混ざり合い、濡れた音を奏でるそこは、いともたやすく太く硬いそれ飲み込んではがっちりと咥え込み、まるで搾り出そうとする様に肉壁が性器に絡みつく。
「んっ、ラーク、良いか?」
 腰の律動を止める事なく言うが、返事はない。快感に返事をする余裕もないのだ。何時の間にか嬌声も上げなくなったが、それすら出来ないのだろう。シーツを握った手はあまりの力に血の気が無くなる程に白くなり、必死に呼吸をする口の端からは唾液が一筋伝っている。
 彼と直に触れたいのだが、装着した薄いゴムが阻んでくれる。それはもどかしいのだが、自分の動きで彼が悶える姿を眺める余裕が出来るのは良い。これを外すと、こんな余裕などきっと持てない。
 ビクン、ビクンと大きく腰を震わせる彼に、少し休ませてやろうか、と動きを止める。同時に膝から手を離し、跳ねる腰に右手を回し、首元に左手を回す。
「はっ、あ……んっ……」
 耳元で漏れる声にゾクゾクする。こんな声を聞かせるのは、自分だけなのだと思うと、心底満たされる。この為に生まれたのだと思っても良い程に。
「もう少しでイキそうだ……」
 告げると、彼は頬に触れて来て、自分を見ろ、と促す。
「良いよ。出して……」
 そう呟き、ギュッとしがみついて来た。

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