ミニチュア・ガーデン
第1章 無
どうやら乳首はあまり弄って貰いたくないらしいので、手を下腹部から彼の小ぶりな性器へと移動させる。
ここは強い刺激は痛がるので、優しく親指で敏感な所を摩る。小ぶりなのも、強い刺激に弱いのも、背負った過去のせいである。先程イッた時に、白濁した体液が出なかったのも。
「はぁ、あっ、んっ、ん……」
蕩けた声を聞きながら、もう堪える必要の無くなった快感に誘導され、彼への想いと共に精液を放つ。これ以上ない快感と満足感に浸りながら、改めて後ろから彼を抱きしめる。
「ガルク……」
荒い息の中、こちらを向きながら彼が呼ぶ。
動くのも酷く億劫になる程の甘い気怠さを引きずり、瞼を開く。紅潮し、しっとりとした肌に、潤んだ瞳は反則な程に愛おしさが込み上げて来る。
「……ごめんなさい」
「え?」
彼が謝罪を口にした瞬間、姿がフッと消えてしまった。
「え? ラーク?」
性器すら抜いていない程に密着してたと言うのに、これ以上ない程に彼に触れていたのに、まるで全てが嘘だと言う様に、彼の姿は無くなってしまった。
反射的にセックスの痕跡を求めてコンドームを探すが、自分の性器にも秘部を弄ぶのに使用した物も、その空もない。
頭からサーッと血の気が引いて行くのが判る。寒気すら感じる程に引いた血の気のせいで眩暈がする。失神しそうな程に、彼を失った現実が恐ろしい。
ここは強い刺激は痛がるので、優しく親指で敏感な所を摩る。小ぶりなのも、強い刺激に弱いのも、背負った過去のせいである。先程イッた時に、白濁した体液が出なかったのも。
「はぁ、あっ、んっ、ん……」
蕩けた声を聞きながら、もう堪える必要の無くなった快感に誘導され、彼への想いと共に精液を放つ。これ以上ない快感と満足感に浸りながら、改めて後ろから彼を抱きしめる。
「ガルク……」
荒い息の中、こちらを向きながら彼が呼ぶ。
動くのも酷く億劫になる程の甘い気怠さを引きずり、瞼を開く。紅潮し、しっとりとした肌に、潤んだ瞳は反則な程に愛おしさが込み上げて来る。
「……ごめんなさい」
「え?」
彼が謝罪を口にした瞬間、姿がフッと消えてしまった。
「え? ラーク?」
性器すら抜いていない程に密着してたと言うのに、これ以上ない程に彼に触れていたのに、まるで全てが嘘だと言う様に、彼の姿は無くなってしまった。
反射的にセックスの痕跡を求めてコンドームを探すが、自分の性器にも秘部を弄ぶのに使用した物も、その空もない。
頭からサーッと血の気が引いて行くのが判る。寒気すら感じる程に引いた血の気のせいで眩暈がする。失神しそうな程に、彼を失った現実が恐ろしい。