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DOLL(愛しきラブドール)

第3章 誰も信じてくれない


「勝手に人の名をつけて
遊ぶのはやめてください!」

季実子さんは顔を真っ赤にして怒った。


そんなことはどこ吹く風と言った具合で、
さらに先輩は

「今夜も西嶋に可愛がってもらいなよ~♪
キミコ、愛してるよ~なんて言われながら
腰を振ってもらうんだよ~♪」
と悪ノリした。


「不潔!あんたたち二人とも変態だわ!」

季実子さんはカンカンに怒って
部屋を飛び出して帰っていった。



「冗談のわからねえ女だ」

先輩は、そうポツリと呟いて
「じゃあ、俺も帰るわ」とドアを出ていった。


二人が帰った後、俺は彼女を叱りつけた。

「なぜ喋らない!なぜ動かない!
おかげで俺は変態扱いされたじゃないか!」

たちまち彼女の瞳が潤んで涙が頬を伝い落ちた。

「私はご主人様のものよ。
他の誰にも私の正体は明かさないわ!
ご主人様と二人だけの時しか
こうして話さないし
こうして動かない!」

そう言って俺に抱きつき
股間をまさぐってきた。


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