DOLL(愛しきラブドール)
第2章 生きているラブドール
よく洗えよと
先輩はアドバイスしてくれたけれど
洗うといっても、
ほぼ等身大だから流し台では洗えない。
俺は風呂を沸かして裸になると
ダッチワイフと混浴することにした。
一緒に風呂に入って洗うのが最善だと思ったからだ。
「それにしても
最近のはリアルに出来てるよなあ」
おまけに手足が可動するので
俺はドールの手足を曲げて
一緒に湯船に浸かった。
抱いてみると本当に人間の肌のようで…
思わずおっぱいを揉むときは
「失礼します」と断りをいれてしまった。
彼女(もはや人形とは思えないので、
あえて彼女と言わせてもらう)のおっぱいを
揉んで、その柔らかさに俺は射精しそうになった。
『や、柔らけえ!』
生身の女の乳の柔らかさなんて知らないけど
まさしくこれが
おっぱいの柔らかさだと俺は感激した。
湯の中の彼女の股間に目をやると
デルタ地帯にはちゃんとそれなりに
毛が生えていた。
髪の毛だってカツラじゃないし
人間の髪の毛そのものだった。
『植毛かなあ…』
俺は彼女の髪の毛を撫でながら
唇にキスをしようと思った。
何故か人形が相手なのに
俺はドキドキせずにいられなかった。
『これが俺のファーストキスだ』
意を決して俺は彼女の唇を奪った。
- あんっ! -
気のせいか女の甘えた声がした。