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両想いへの道のり

第14章 "両想いへの道のり"

荷物をベッドの上に置き…

ベッドの上で一華は横になったまま…

黒江は立て膝をつき…

ふたりで荷物の中身を確認…

荷物の中には1冊の本…


     "両想いへの道のり"


 それと同時に…黒江の脳裏に甦る記憶…



『あっ…お兄さん…これから逢いに行く
年下の男性には逢わなくてイイっすよ~
俺…もう彼女に逢って結婚したんで~…
因みに夏祭りの次の日に念願の新婚旅行に
行くんすよねぇ~…だから、お兄さんも
夏祭り楽しんで下さいねぇ~…お幸せに~』


宅配の兄ちゃんの言葉に…口許が緩み…


黒江
「アイツら…ちゃんと逢えたんだな…
 俺より先に結婚か…おめでとう…」

一華
「何?クロエの独り言?」

黒江
「ま、そんな所だな…」

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