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両想いへの道のり

第8章 お互いの本音

一華
「どうして…そんなに冷たいの?
どうして…私を助けてくれたのよぉ…」

一華は泣き始めた…
顔をくしゃくしゃにし…
綺麗な顔が台無しだ…

黒江
「はぁ…泣くなよ…
一華さんが俺の事、優しすぎって…
言ったから…つい…本音が出たんだよ…
それに偶然、通りかかったんだよ…
だから助けた…一華さんだったから…」

黒江は一華の伊達メガネを外し…
黒江の袖口で涙を拭いながら…
そう答えた…

一華
「へっ…?そうなの…?
なぁんだ…良かったぁ…安心した…
嫌われたかと思っちゃった…
少し…寝て良いかな…?
あっ、これ…合鍵…渡しておくね…。
今から行くんでしょ…?
起きたら独りかぁ…寂しいけど…」

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