
『エリーゼのために…』
第1章 エリーゼのために…
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僕は三泊四日でお盆の法事の為に父親の静岡県の実家に出掛けた…
そして…
この葵さんに逢えないこの空白の三日間に、いや、三泊四日のこの時間に…
葵さんの身に、僕の知り得ないナニかが有った…
いや、起きたみたいなんだ。
それは…
まずは父親の実家に到着した時に…
『今、到着しました』
と、LINEをすると…
『お疲れ様、疲れたかな?』
と、五分もせずに返事が来て、そこから夕方に掛けて何通か、いや何通もLINEを交わした。
そして…
『久しぶりに親戚の面々の顔を見ました』
と、夜の9時過ぎにLINEをすると…
返事はなかったが『既読』にはなった。
だけど、その時の僕は移動の疲れもあったし、久しぶりのイトコ達や、叔父、叔母達との再会の気疲れもあり、返事が来ない事は気にならなかったし、既読が付いたから…
早々に寝落ちしてしまったのである。
それに次の日は朝からお墓参りをし…
親戚一同が会して法事の法要をし…
色々と移動や、気遣い、そして久しぶりの親戚、イトコ達との関わりに忙しく、葵さんにLINEをする暇も無く…
ましてや、ずうっと男の子として、振る舞い…
そう、あの頃は、女の子になっているのが自然であって…
男の子でいるという事は、演技、振る舞いをしなくてはならないという違和感が常に付きまとい…
本当に気遣いと気疲れをしてしまっていたんだ。
だから、葵さんの事等、考え、想い、思い浮かべる余裕が無かった…
そして葵さんを思い浮かべたのは…
その日の夜…
夕食を済ませ、お風呂を上がった夜10時近くだったんだ。
あ、ヤバ、連絡できなかった…
そう思い、急ぎLINEをする。
『今日は、朝から大変でしたよ』
しかし返事は来ず…
いや、既読さえ付かなかったのだが…
疲れ切っていたから、あっという間に寝落ちしてしまった。
次の朝…
僕は朝から、親戚、イトコ達と近くの観光スポットに出掛ける為に、時間的な余裕が無く…
いや、バタバタと忙しくて、やはりスマホを、LINEを気にする暇も無くて…
スマホをチェックしたのがお昼時であったのだ。
だが…
「あれ?」
返事どころか既読も付いてはいなかった。
その時の僕はそれに対してそれ程気にならず…
僕は三泊四日でお盆の法事の為に父親の静岡県の実家に出掛けた…
そして…
この葵さんに逢えないこの空白の三日間に、いや、三泊四日のこの時間に…
葵さんの身に、僕の知り得ないナニかが有った…
いや、起きたみたいなんだ。
それは…
まずは父親の実家に到着した時に…
『今、到着しました』
と、LINEをすると…
『お疲れ様、疲れたかな?』
と、五分もせずに返事が来て、そこから夕方に掛けて何通か、いや何通もLINEを交わした。
そして…
『久しぶりに親戚の面々の顔を見ました』
と、夜の9時過ぎにLINEをすると…
返事はなかったが『既読』にはなった。
だけど、その時の僕は移動の疲れもあったし、久しぶりのイトコ達や、叔父、叔母達との再会の気疲れもあり、返事が来ない事は気にならなかったし、既読が付いたから…
早々に寝落ちしてしまったのである。
それに次の日は朝からお墓参りをし…
親戚一同が会して法事の法要をし…
色々と移動や、気遣い、そして久しぶりの親戚、イトコ達との関わりに忙しく、葵さんにLINEをする暇も無く…
ましてや、ずうっと男の子として、振る舞い…
そう、あの頃は、女の子になっているのが自然であって…
男の子でいるという事は、演技、振る舞いをしなくてはならないという違和感が常に付きまとい…
本当に気遣いと気疲れをしてしまっていたんだ。
だから、葵さんの事等、考え、想い、思い浮かべる余裕が無かった…
そして葵さんを思い浮かべたのは…
その日の夜…
夕食を済ませ、お風呂を上がった夜10時近くだったんだ。
あ、ヤバ、連絡できなかった…
そう思い、急ぎLINEをする。
『今日は、朝から大変でしたよ』
しかし返事は来ず…
いや、既読さえ付かなかったのだが…
疲れ切っていたから、あっという間に寝落ちしてしまった。
次の朝…
僕は朝から、親戚、イトコ達と近くの観光スポットに出掛ける為に、時間的な余裕が無く…
いや、バタバタと忙しくて、やはりスマホを、LINEを気にする暇も無くて…
スマホをチェックしたのがお昼時であったのだ。
だが…
「あれ?」
返事どころか既読も付いてはいなかった。
その時の僕はそれに対してそれ程気にならず…
