テキストサイズ

好きになった理由

第8章 彩葉の想い

そのまま髪を引っ張られながら
校庭へ…

バイクを吹かす音…
私を囲む大勢の暴走族にレディース達…

いきなり…ジョリッ…と後ろから
聞こえる…髪を無造作に切られる音…

反撃出来なかった…殺される…ッ

と同時に…腰が抜けて、
へたり込んでしまった…自分が情けない…
弱い所を見せちゃダメ…戦わなきゃ…
でも恐くて身体が動かない…

思わず…叫んだ…心の中で…

岳ーーーー!!助けてよーーーー!!

そしたら…安心する声が…
耳から脳裏に伝わり…

空から聞こえたような気がした…

気付いたら…いちばん逢いたかった人物が
目の前に居た…

頼もしい背中…頼りになる人物…

その人は…
こんな大勢の中でも飄々としている…

岳「おーい…彩葉ちゃん?」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ