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海の波の形を模した

白い　波型の日除けが

ホテルから

チャペルへと続くスペースにあって

正面から見ると　

真四角に見えるチャペルは

横側から見ると　長方形の

ガラスの塊の様に見える

その外観もかなり目立つが


普段は閉じているチャペルのドアを

ドアのノブを左右に立っている

ホテルのスタッフが観音開きにすると


その　チャペルの内部の様子が見えて

ガラスの塊の様なチャペルの内部は

透明と白と水色で構成されていた

バージンロードにあたる部分は
ガラス張りになっていて

水が流れている

バージンロードの上の部分だけ
天井がガラス張りになって居て

沢山の自然光が降り注いでいた

その天井の窓からも
正面のポートワーが見える


既に　新郎役のモデルが

チャペルの中で待機していて

その白と青の空間で
厳かな空気を纏って
立っている　その後ろ姿に

石黒は見覚えがあった

間違いない　その新郎役の男性は

自分の職場の後輩の

雨宮透真でしかなくて

CMと動画で雨宮を知ってる
ゆりかがクイクイと隣から
俺の服が伸びそうな勢いで
俺の服を引っ張って来る

「あれ、雨宮さんだよね？」

「アイツを見間違えるんだったら、
目、腐ってんだろうーがよ」

クイクイとまた
ゆりかが石黒の服を引いて来て

「あっち、あっち！」

そう言って指を差す方を見ると

真っ白のウエディングドレスを
その身に纏った

花嫁が登場して来て

一緒にチャペルで
模擬挙式を見学していた周囲の
カップル達からも歓声が上がる

こちらに気が付いたののかが
石黒に頭を下げて来る

「凄いっ、スタイル抜群ッ
背高いし、手足長いしッ、
おっぱい大きいとかっ最強すぎッ」

「あん？あれだろ？そんなもん。
どうせ下着で締めまくってるんだろ？
お前は、何見学しに来たんだよ？
雨宮の嫁さん見に来たんじゃねぇぞ」

手元のタブレットの中継の様子を
確認しながら　目の前の模擬挙式を見学する

「プロのカメラマンが
挙式も撮影してくれるんだろ？」

実際の目で見てる挙式と
タブレットからの映像も
かなりいい感じに映ってる
これでCMが作れそうなレベルだ

俺はこう言う　映像の
編集とか撮影の仕事をしてるから