無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

ごくり…と　ゆりかが固唾を飲んだ

唇が震える


「いいのか…？ゆりか」


知ってるから　知り尽くしてるくらいに
どこをどうすれば　私が感じるかなんて

律さんは知ってるから

どうしようもない位に

感じまくってしまって　乱れまくって


気持ちいいしか分からなくなって
頭がバカになっちゃいそうに
されてしまう…　ううん

して貰える…って期待してしまう


「んんっ、ああんっ、
そんな意地悪言わないでぇえっ、
律さぁん、…してぇ？
して欲しい…のっ、ねぇ、して？」

「されてぇのか？ゆりか」

トントンとベッドを石黒が
自分の手の平で叩くから

その指示に従って　コロンと

その貝殻のベッドの上にうつ伏せになった

サラっと石黒の指が
首と背中に掛かっている
ゆりかの髪を横にずらすと

項と背中が曝け出される

ちゅう…と　後ろから
石黒がゆりかの項に吸い付いて来て

舌で項を舐め降ろしながら
その手で背中をフェザータッチで
スルスルと撫で下ろして来る

「んあぁんっ、はぁ、んぅ、はぁんっ」

背中と項を同時に愛撫されてしまって
蕩けそうな快感に甘い声が漏れる

「ここ、好きだろ？」

「んっ、あぁ、ん…好きッ、
背中っ、も…んぁん、項も…ッ好きィ…」

スルスルと背中を滑り降りた手が
ゆりかの腰に辿り着いて
石黒の舌は項を下って来る

肩甲骨の間に口付けて来て
ちゅっと吸い上げられて
そこにチリッとした刺す様なそんな

微かな痛みを感じる

スリスリと腰を撫でられて
下腹の奥がジンジンと熱くなって来る

肩甲骨の間に残した
律の自分の所有物の証に
チュ…といつもの優しいキスをされて

スルッと上から手をベッドの上に
押し付ける様にして重ねて来て
その重ねた手でガシッと手首を掴まれた

ドキッと　ゆりかの胸が跳ねる

期待してしまってるからだ

彼がこれから　何をするかに身体が


期待してしまっている


チロッと舌を背中に這わされると
ゾクゾクとした快感がそこから
波紋を広げて行く様にして広がる

一部だけに這わされた舌の感覚が

背中全体に広がって行く…