おとなの女性の為のえっちな恋愛カタログ
第6章 カタログ NO 5 秘密の個人授業 前編
それからこちらの視線に気が付いたのか
ふぃっと視線をこちらから逸らせてしまって
ぽりっと獅堂が自分の頬を人差し指で掻くと
「それを…、俺の口から言わせるんですか?
先生は中々に、ズルい人だ。
そんな事を、わざわざ聞かずとも、
俺の考えている事なんて、
先生からすれば、お見通しでしょう?」
「だから、お前に利があるのか…と、
私はお前に聞いてるんだが?獅堂。
自分の通知表に傷をつけるまでの事かと」
そう更に言葉を重ねて
彼に問い掛けると
また 獅堂に
驚いた様な顔をされてしまった
実際にこの学校には獅堂に
思いを寄せている女生徒は沢山居るのだ
彼がその想いを告げられているのを
見かけたことが無いわけではない
「高校生なら高校生らしくだな…、
相応しい相手と男女交際をすべきだろう?
お前のその感情は、一時的な物だ。
そんな物の為に、自分の将来に
泥を塗る様な真似をしてくれるな」
そう考えを改めろとこちらが伝えると
そのこちらの対応も予想通りだったのか
特に気にする様子も慌てる様子もなく
淡々とした口調で獅堂が返して来る
「そうですか。先生。
非常に模範的な、
教育者らしいご意見だ。
だが、俺は単に若い時の苦労を
買ってでもする価値があると…
そう感じて居るだけの事ですが?」
恋愛とか女性関係になんら一切の
苦労を必要としない獅堂に
苦労する価値があると言われて
これはどうにも…私は この年若い彼に
口説かれている様に…感じてしまう
「買い被り…だぞ?獅堂。
生憎だが、お前がそこまでする事に
見合う物は、ここには無いぞ?」
「苦労がない物に、俺は
意味も価値も感じないと言えば?
俺には少なくても、そこに価値があります。
それが無いと言うのなら、それは
あくまでも、先生の中での価値の話だ」
はぁ―――っと深いため息を
思い切り獅堂に見せつける様にして
若葉がつきながら自分の頭を押さえて
「普段が学生ばっかりじゃ、年上の
大人が良い様に見えるかも知れん。
だがな、獅堂。良く考えてみろ…いや、
獅堂、お前にそれを聞いても無駄か。
なら、質問を変えよう。お前に
それが利があると言うなら、
私には何の利がある?利があるか?」
ふぃっと視線をこちらから逸らせてしまって
ぽりっと獅堂が自分の頬を人差し指で掻くと
「それを…、俺の口から言わせるんですか?
先生は中々に、ズルい人だ。
そんな事を、わざわざ聞かずとも、
俺の考えている事なんて、
先生からすれば、お見通しでしょう?」
「だから、お前に利があるのか…と、
私はお前に聞いてるんだが?獅堂。
自分の通知表に傷をつけるまでの事かと」
そう更に言葉を重ねて
彼に問い掛けると
また 獅堂に
驚いた様な顔をされてしまった
実際にこの学校には獅堂に
思いを寄せている女生徒は沢山居るのだ
彼がその想いを告げられているのを
見かけたことが無いわけではない
「高校生なら高校生らしくだな…、
相応しい相手と男女交際をすべきだろう?
お前のその感情は、一時的な物だ。
そんな物の為に、自分の将来に
泥を塗る様な真似をしてくれるな」
そう考えを改めろとこちらが伝えると
そのこちらの対応も予想通りだったのか
特に気にする様子も慌てる様子もなく
淡々とした口調で獅堂が返して来る
「そうですか。先生。
非常に模範的な、
教育者らしいご意見だ。
だが、俺は単に若い時の苦労を
買ってでもする価値があると…
そう感じて居るだけの事ですが?」
恋愛とか女性関係になんら一切の
苦労を必要としない獅堂に
苦労する価値があると言われて
これはどうにも…私は この年若い彼に
口説かれている様に…感じてしまう
「買い被り…だぞ?獅堂。
生憎だが、お前がそこまでする事に
見合う物は、ここには無いぞ?」
「苦労がない物に、俺は
意味も価値も感じないと言えば?
俺には少なくても、そこに価値があります。
それが無いと言うのなら、それは
あくまでも、先生の中での価値の話だ」
はぁ―――っと深いため息を
思い切り獅堂に見せつける様にして
若葉がつきながら自分の頭を押さえて
「普段が学生ばっかりじゃ、年上の
大人が良い様に見えるかも知れん。
だがな、獅堂。良く考えてみろ…いや、
獅堂、お前にそれを聞いても無駄か。
なら、質問を変えよう。お前に
それが利があると言うなら、
私には何の利がある?利があるか?」