テキストサイズ

おとなの女性の為のえっちな恋愛カタログ

第6章 カタログ NO 5 秘密の個人授業 前編

若葉が布団を被り直して
ベッドの上でのたうつも
眠気が起きては来ずに
寝ようとしてるのに眼が冴えて行く

ガバッと身体をベッドから起こして

「こういう時はだな、単純作業だ…
羊だ、羊を数えれば…とは言うが、
作業でもしながら眠気を待つか…」

作業と言う名の追加試験の問題を
考えている内にいつの間にか
東から空が白み始めていて

いつもの時間にセットした
アラームが起床の時刻を知らせて来る

「う…んっ?朝…か」

試験問題を作りながら
いつのまにかウトウトと
うたた寝をして居た様で

無理な体勢で寝ていたせいで
身体のあちこちが軋んで痛む

ちゃんとベッドで寝なかったから
寝たのか疲れたのか分からずに

洗面と朝食と身支度を整えると


今日も個別夏季補習の為に
若葉は車に乗り込んで
栄陵高校を目指した


ーーー
ーー



その頃 総一郎は
いつもの時間のいつもの電車に揺られながら
友人の石黒と宇梶とLINEをしていた

明日の花火大会に一緒に行かないかと

そう石黒が言い出して来て

俺は行かないとLINEを返して置いた

付き合いが悪いと言われたが


俺が興味がある女性は


ナイスバディの水着美人でも

ましてや

しっぽりとした

浴衣美人でもないのだ


それに俺はこの補習を受ける為に
わざとテストでこの教科だけ
悪い…点数を取ったのだから

頑なな眼鏡美人の待つ
特別指導室の戸を獅堂が開くと


「ああ、おはよう。
獅堂、今日も10分前だな」


そう言って膝の上に置いていた
小型のノートパソコンを閉じて
若葉が机の上に置くと


「おはようございます、先生」


時間通りに補習授業が始まって

俺にとってはこの時間が…

至福の時間と言ってもいい


要点をまとめた内容を
ホワイトボードに書き記して行く

「先生は、昨日もあまりお休みに
なられて居ないご様子ですね」

ドキリと 若葉の胸が跳ねる

お前とそうする夢を見て
こっちは寝不足だと言うのに


「少し、昨夜は…暑くて
寝苦しかっただけだ…。
今日は、時間の終わりに補習の
中間の小テストをするからな」

小テストと言う単語を若葉が出すと
その言葉に獅堂が反応して
ホワイトボードを写していた手を止めた

ストーリーメニュー

TOPTOPへ