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おとなの女性の為のえっちな恋愛カタログ

第7章 カタログ NO 5 秘密の個人授業 後編

「あら、いいじゃない?
こう言うのは男女のペアの方が
盛り上がるでしょ?ね?それに
そのかは、さっきから岡崎君に
あれこれ言いたくてうずうずしてるでしょ?」

既に自分だけで始めていて
要領を今一つ掴んでない様子の岡崎に
そのかが意見を言いたそうにしているのを
ゆいかはちゃっかり見ていた様子で
それをそのかに指摘してくる

「そんなんじゃありませんっ!
私はただ、岡崎さんがッ…
あまりにも下手くそ過ぎて気になるだけでッ」

それまで自分の世界で
黙々とスマートボールに興じていた
岡崎が顔を上げて

「俺は、下手くそじゃない。
スマートボールをした事がないだけだ」

「それは、さっき聞きましたからっ」

「あー、渡辺、岡崎はハンデだから
しばらく練習しといていいから。
ボール最初からお前らのチームは
プラス3で加算すっから」

そう言って宇梶がそのかに手を振って
今の内に2人で練習をして置けと促して

不満そうな顔をしていたそのかが
むくれッ面をしながらブチブチと
文句を垂れつつも

岡崎に熱心に指導をしていて
何だかんだで渡辺のやつも
岡崎が気になって仕方ないんだなと
若葉はその姿を見ながら考えていて

「えっと…、そこは、
ペアは…、どうするのかしら?」

「バッカ。それは、俺は一人に
決まってんだろ?スマートボールの
宇梶圭吾様に掛ればな?こんなの
目瞑ってても出来んの。って事だから
獅堂と若葉チャンで組んでね?」

各チーム 1回練習をして
それから本番と言う事になり

スマートボールの
宇梶圭吾様と言うだけあって
店のおじさんとは顔なじみらしく
揃っても景品は要らないからと
宇梶がおじさんと交渉をして

1回分のお金で2回してもいいよと
そう気前よく許可を貰って

「うふふ、宜しくね?石黒君」

「距離、近すぎんだろ、お前はッ」

ぴったりと石黒の後ろにゆいかが
寄り添うように立つと
後ろから手を伸ばして
ガラスの上から盤面をなぞって
ボールが跳ねる軌道を指で描いて行く

「そう?でもこうしないと、
ちゃんと説明できないじゃない?」

それぞれのペアが練習をする中で
微妙な距離感を獅堂との間に感じながら

「その、獅堂はスマートボールは
得意なのか?私は輪投げほどではないが
宇梶の腕がどれほどか知らんが。
とりあえず、一応、練習して置くか?」

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