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おとなの女性の為のえっちな恋愛カタログ

第7章 カタログ NO 5 秘密の個人授業 後編

教師だから教え子の前で
こんな姿見せられないとか

大人だから子供の前で
弱音を吐いたり出来ないだとか

模範的な行動を取らなければと言う

その行動を 自分の前で

しなくてもいいと言われてしまって

「しっ、獅堂…ッ、そっ、
それは、その、ずっ、ズルいぞ…?
今、このタイミングで、それを言うのはズルい」

「何とでも言って下さい。先生。
どうせ、俺はズルい奴なんで…ね。
でも、先生、俺が言ってるのは
俺の本心だし、嘘じゃない……んで」

そう言って こちらからの返事を待たずに
獅堂の胸に顔を埋めさせられてしまって

後頭部を支えらえれて
そのまま押し付けられてしまう

「…、………っ…、…」

声を殺して押さえているが
その身体が震えているのが
抱き締めてる腕から伝わって来る

教師として教え子を守らなければと

行動を起こしたまでは良かった物の

先生自身は とても怖かったのだろう

三柴が居る前で 

教師である手前

先生はそれを口には出来ないだろうし

気丈にふるまって

事後処理もしていたが

それを終わらせて 一気にどっと

それが表に出て来たんだろう…な…

よしよしと後頭部と
その震える体の背中を撫でてやる

「…ッ、し、獅堂…、これは…その」

「誰にも言うな…ですか?良いですよ。
先生、その代わり、この事は
誰にも口外しませんから、
その代わり、先生の顔…見せて貰っても?」

そう言って 自分の胸に埋めさせていた顔を
今度は手をこっちの顔に添えて来て
獅堂からこっちの顔が見える様に
上に向けさせようとして来るから

彼に今の顔を見られまいとして
そのまま拒むようにして顔を逸らせる

「先生…、今の、先生、
貴方の顔を…見せて下さい俺に」

「やっ…やめて…くれないか?獅堂、
今の顔を…ッ、お前に見せる訳には…ッ」

顔を逸らして 目を閉じていても
彼からはこちらの顔は見えてるのだから

私が…泣いているのは 

獅堂には分かってるだろうし

その証拠に 顔に添えられていた
獅堂の親指が 若葉の目から
零れている涙を拭って行って

「……?し…、獅堂…?」

そのこちらを労わる様にして

触れて来るその指先の温かさに

思わず 彼の方を見てしまっていた

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