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おとなの女性の為のえっちな恋愛カタログ

第7章 カタログ NO 5 秘密の個人授業 後編

獅堂とその場に2人だけになる
学校に報告をすると言ったので
教頭にLINEでその旨を報告して

スマートフォンを降ろすと
こちらを見ている獅堂と目が合って

「獅堂、お前も、宇梶達と…花火…を」

「先生、腕、跡になってる…」

そう言って 結束バンドで縛られて居て
赤くなった跡を 獅堂の指先が
ゆっくりとなぞる様に跡を撫でて行く

「獅堂?」

「…あの場…俺も…こっちに
残ってれば良かった。
俺が一緒に行って居れば、
こうは…なってなかった…」

責任感の強い獅堂の事だから
こうなった事に対して
責任を感じて居るのかも知れないが

「獅堂、私は。そうは思わないぞ?
獅堂が居たら、あっちも警戒するだろうし、
かえって私だけの方が、あっちに
油断を誘えた…だろうからな。
それに…、獅堂。お前が
ここの場所を割り出してくれたんだろう?
お前が居てくれなかったら、今頃は
こうもしてられなかったかも知れないからな」

「あれは、先生が、俺に特徴となる
建物の位置関係を知らせてくれたからで」

「つまり、そう言う事だ」

「は?それはどう言う…事…ですか…?」

「だから、お前がここに
私と三柴が居ると気が付いて
皆を誘導してくれただろう?
ありがとう、獅堂。礼を言うぞ」

自分での…気が付いて無かった
警察の人達とは普通にやり取りが
出来ていたから

「良いです、今は、そんなの、
お礼なら、後で聞きます」

獅堂にそう返されてしまって

じっとこっちに
獅堂が鋭すぎる位の
真っすぐな視線を向けて来る

「先生、他の連中の目は誤魔化せても
俺の目は誤魔化されませんよ?先生
立てない…じゃないんですか?実は」

「なっ、ななっ、何を言って…、
冗談は止してくれ、獅堂。
そんな訳…無いだろう?
立てない訳が…、ない…と言いたいのだが」

「だが…どうなんですか?」

「その、…大の大人が、
恥ずかしい話なのだが…な?
その…、終わったと思ったら、
腰が抜けてしまった様な…んだ…」

「もう…いいですから、そう言うのは」

そう呆れた様にして獅堂が言って来て

「そう言うの…と言うのは…?」

「教師だからとか、大人だからとか
そう言うの、いいって
俺は、貴方に、言ってるんですが?」

そう…その整った顔を
歪めながら獅堂が大きな声で言って来て

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