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おとなの女性の為のえっちな恋愛カタログ

第9章 カタログ NO 7 たまにはこんなデートでも

「あの、石黒さん」

後ろから抱きしめられて
すうううぅと項の辺りの
臭いを嗅がれて居るのを感じて

「んー?聞こえねぇ」

「思いっきり返事してるじゃないですか、
もう、お湯張りが完了してるんですが?」

ゆりかが石黒にそう言うが
後ろから引っ付いている石黒は
離れる気配がなくて

石黒さんって
酔っぱらっちゃったら
ひっつきたいタイプなんだよな

「もうちょい、このままで居ろぉ」

「どうせ、お風呂に入っても
ひっつくじゃないですかっ。
頭、洗ってあげますよ?今、離れるんだったら」

スルッと自分に引っ付いていた
石黒があっさりとその言葉で離れて

石黒さんは 普段はあっさりとしてると言うか

クールと言うか そんな感じだけど

頭 洗って貰うのは好きみたい

一緒のお風呂に入る事にして

今もバスルームに居るんだけど
一旦外に出て 服を脱ぐと
バスルームに2人で戻って

石黒の髪にシャワーを掛けて
その頭をシャンプーで洗って行く

「どうですか?石黒さん。
痒い所、無いですか?」

「ああ、大丈夫だ」

ゆりかが石黒の頭を洗い終えると
今度は洗ってやると言われて

石黒さんは兄弟が多くて
ご両親もお忙しかったらしいから

弟や妹達の頭をいつも洗っていたらしくて

美容師さんのシャンプーとは
ちょっと違うけど 石黒さんは
人の頭を洗い慣れてるから
丁寧なんだけど 手早く洗い上げてくれて

「人に頭洗って貰うのって、いい気持ち…」

「そらぁ、よぉ。昔の記憶でも、
思い出してんじゃねぇのかよ?」

動かしていた手を石黒が止めると
そう漏らすように呟いた

そんな風に言う石黒さんは
そうしてる時にお兄ちゃんをしてない
自分の事を思い出していたのかも…?

頭と身体を洗い終えると
一緒にまた湯船に浸かる
お湯張りでお湯を入れすぎて居たので
ザバァっとお湯が湯船の縁から溢れて行って

隣同士に座って居たのを
こっちに来いと手招きして来るから
向い合せになって
石黒の膝の上に座った

「キス…させろ。ゆりか」

ちゅぅ…と 唇にキスを落とされて

「んっ、ふ、…石黒…さぁんッ」

「口…、開けんだろ?」

深い方のキスがしやすい様に
口を開く様に促されて
ゆりかが口を開いて唇を重ねる

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